ジョーダン・クラークソンのエッセイ和訳

レイカーズを中心にNBAの話題をロサンゼルスから。


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ジョーダン・クラークソンのエッセイ和訳

お待たせしました。Players’ Tribuneに掲載された、ジョーダン・クラークソンのエッセイ、「My Rookie Year」の和訳です。


ルーキー・シーズン中の殆どの間、ステイプルズセンターを出入りする時は必ず、僕は赤ちゃん人形を乗せたピンクのベビーカーを、引きずって歩かないといけなかった。クリスマスの日、全国中継の視聴者が見ている中、オープンのレイアップを外して、スポーツセンターの「反トップ10」入りした。来る日も来る日も、練習でコービーを相手に守らないといけなくて、直接教わった。

僕が言っているのは、リーグでのとても面白い最初の年だったということだ。

1年ちょっと前、僕は、二巡目の全体46位でレイカーズに指名された。それに対しての僕の反応は、「自分を証明する時だ」だった。

その直後、コービークリニックが始まった。プリシーズンの前に、全員がジムにやって来て、プレーヤーだけで、ピックアップゲームをプレーした。コービーがやって来た。皆が自分のマッチアップを選んだけれど、誰もコービーを選ばなかった。驚きだろう?僕が1人残った。「JC、お前がコービー相手だ。」と誰かが叫んだ。

プリシーズンにも入っていないのに、コービーはフルスピードだった。まるで滑らかに滑っている様に見えた。怪我の影響で、夏の間中プレーしていないと思うけれど、それでも皆を殺した。最初のポゼションで、ベースラインでボールを受け取って、僕の目の前で、ターンアラウンドのジャンパーを決めた。テレビで決めた所を、実際に千回は見たシュートを。

「ヘイ、怪我するなよ、若いの。」とコービーが僕に言った。

それが僕の「NBAへようこそ」(*1)の瞬間だった。そういう瞬間を、ルーキーの年に、何度が経験した。トレイニングキャンプを通して、誰もやりたがらない、コービーをガードする仕事をしないといけなかった。コービーと座って、話をして、彼の知識を盗む機会に恵まれる人は、それ程多くないが、僕はその特権を与えられた。控えめに言っても、それは僕にとって、色々と学ぶことができる素晴らしい経験だった。コービーがトラッシュトークをして、チームメイトに多くを要求する話を聞くけれど、彼は頻繁に、僕たちを助けてくれた。彼はお手本を示した。でも、そういう話は、メディアでは殆ど報道されない。

僕のもう一つの「NBAへようこそ」の瞬間は、クリスマスの日の対シカゴ・ブルズ戦でやって来た。僕のNBAキャリアで、今のところ、間違いなく一番恥ずかしい瞬間だ。スポーツセンターが、2日間、何度も繰り返して放送したので、憶えているかもしれない。セカンドコーターの終了間際、スティールしたのに、完全にオープンのレイアップを、思いっきり外した。

信じられないことに、そのビデオを見る時、僕がハイライトから、直ぐに失敗になったことを、誰も憶えていない。その前のプレーで、僕はアーロン・ブルックスをタイミング良くブロックして、そのボールがアウトオブバウンズになった。タイムアウト直後のプレーで、僕はスティールしてレイアップを外した。ツイターが、「ジョーダン・クラークソンが凄いブロックをした!」から、「何だ、あいつは酷い。」になった。

変なクリスマスプレゼントだろう?

嘘はつかない。あのプレーは辛かった。その時点で既に辛いシーズンだったし、クリスマスのゲームは、1年で一番視聴率が高かったゲームの1つになった。そんなに大勢の人達に、あんなに簡単なシュートを外すのを見られるのは、耐え難かった。そのプレーの直後、僕はベンチにいて、コービーに「バスケットボールだ。ああいうことは起こるもの。忘れろ。」と言われた。

その後もずっと、その瞬間が忘れられなかった。春には、僕はかなり成長して、クリスマスの日の失敗と比べて、自然にプレーしていたのが、誰にでも分かったはずだ。

「反トップ10」から、NBAオールルーキー・ファーストチームに選ばれるまで、かなり努力した。Dリーグでプレーした短い期間を、成長する機会に利用した。レイカーズが僕をDリーグに送った時、それを降格と見なさなかった。それを挑戦として受け入れた。その上、それは、より多くのミニッツをプレーすることだったし、成長を意味した。

自分がレブロン・ジェイムスでない限り、ルーキーとして学ばないといけないことの1つは、直ぐには沢山のミニッツを貰えないということだ。リズムを掴むのは難しい。シーズンの始め、開幕から1月中旬までは、僕は殆どプレータイムを貰えなかった。その間、僕は19ゲームにプレーして、平均11分くらいプレーした。オールスター休みの後に、スターターのラインナップに放り込まれて、自分がプレーできることを証明するために、その変化に直ぐに慣れないといけなかった。シーズン終了まで、僕は59ゲームにプレーして、38ゲームにスタートし、平均25分プレーした。シーズン後半は、スターターでプレーして、テンポをコントロールして、チームメイトと自分自身のために、プレーを組み立てる仕事を任された。

ルーキーの教訓の全てを、ハードウッドの上で学ぶのではない。ルーキーの義務や、チームの仲間意識を、構築する要素がある。チームのベテランから、僕はシーズン中の義務を与えられた。前述した通り、僕は、ステイプルズセンターに出入りする際は必ず、ピンクのベビーカーに赤ちゃんの人形を乗せて、運ばないといけなかった。そのことを詳しく説明する理由はない。でも、毎朝、ユニフォームを届ける様な、他にもやらないといけないことがあった。罰としてやらされている様な気はしなかった。外部の多くの人達は、いじめがあると思っているけれど、そうではない。以前はもっと酷かったのかもしれないけれど。

ルーキーの義務以外に、もう1つ大事な面は、チームのベテランと友情を築くことだ。あんな外れの年にも関わらず、チームメイト同士はとても親しかった。ニック・ヤングとカルロス・ブーザーは、ロードに出ている時、僕の面倒を見てくれた。上手く行っていないチームによくある様な、内部での衝突もなかった。

絆は、必ずしも、バスケットボールを通してではなかった。それ以上に、コート外で、家族だったからだ。ルーキーが、疎外感を感じているという話を、聞くことがある。ホテルの部屋に入って、ルームサービスをオーダーして、1人でいる。僕の経験は、全く反対だった。カルロスは、「おい、JC、食事に行くから、7:30に降りて来い。」という感じだった。招待ではなくて、命令の様だった。ニックは買い物が大好きだから、モールに行く時は、いつも誘ってくれた。ベテランは、いつも僕を仲間に入れてくれていたし、一番の新入りでも、チームの一員と感じさせてくれた。

ファンも、僕が受け入れられていると感じるのに、大きな役割を果たしてくれた。レイカー・ネーションは、他のファンベースとは違う。アトランタやどこかにいて、観客席の中に、ホームのジャージーよりレイカーズのジャージの方が、多いと感じることが時々あった。負け越しているのに、ホームでもロードでも、うちのファンは愛を見せてくれた。レイカーになったら、皆に見られている。

1年前の僕の様な、ドラフトされたばかりのルーキーと、話すことができたら、固定観念を持たない様にと言うだろう。他人の感覚に、影響され過ぎない様にしろ。君たちは、進歩の過程で、出来上がった商品ではない。最低の状態になるのは、避けられない。その状態で知られる様になってはいけない。それに対する自分の反応と、調節する能力によって、ルーキーのシーズンが、どれだけ成功したかが左右される

レイカーズは、来年、人々を驚かす。そして、クリスマスの日に、再びプレーすると、確信している。僕は、「やり直し」をしたい。

*1:「~~へようこそ」(Welcome to ~~)と言うのは、歓迎された経験ではなく、「~~」のレベルの高さ、厳しさ等を思い知らされたという意味です。

英語を勉強されている方のために、エッセイ中で、分かり難い英語表現を説明します。
◎pick his brain
pick one’s brainというのは、「oneの知識、思っていることを知ろうとする」という意味。私は「知識を盗む」と訳しました。

◎he’s picked us up
pick one upは、文字通り、床や地面に倒れているoneを助け起こす意味もあるけれど、比喩的に「助ける」という意味がある。又「迎えに来る」という意味もある。エッセイ中の意味は「助ける」

◎lead by example
言葉で「ああしろ」「こうしろ」と言って人を率いるのではなく、お手本を示して率いること。

◎took me under their wings
take ~ under one’s wingで「~の面倒を見る」という意味。記事本文でwingsと複数になっているのは、ヤングとブーザー2人だから。1人の場合は単数。

同じ面倒を見るでも、赤ちゃんに食べさせたり、子供の着替えを手伝ったりするのではなく、「新入社員の時、あの先輩がよく面倒を見てくれた」という場合の意味と同じ。

◎dropping off uniforms
「ユニフォームを届ける」という意味。drop offは「(物を)届ける」「(人を)送り届ける」という意味がある。

前述した「迎えに来る」という意味のpick upとdrop offは、合わせて憶えて置くと良い。
例:Pick me up at the office and drop me off at the airport.
(オフィスで拾って、空港で落として。=オフィスに迎えに来て、空港まで送って。)

◎kept me in the loop
keep ~ in the loop(輪の中に入れて置く)は、「仲間にしておく」「状況等を知らせて置く」という意味。loopは輪ゴムの様な輪ではなく、糸や紐で作った輪。逆にout of the loopというと「蚊帳の外」という意味。


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2015/07/13 13:29  Lakers | コメント(6)
コメントを下さった皆様、こんにちは。
>>anさん

そう言われてみればそうですね。最初に選んで欲しいですね。


>>かしさん

来シーズンも期待できそうです。



>>ひでさん

クラークソンは、ゲーム中にコービーから何かを注意しろと言われると、その通りのことが起こって、どうして分かるのかと不思議に思ったそうです。

負けが込んでいるのに、仲が良いなんてチームは、ろくなチームではないでうよね。負け癖がついているからそうなります。


>>ゾロリせんせさん

クラークソンは、ルーキーファーストチームに選ばれた時も、当日に「もう過去のこと」と言っていました。
[ 2015/07/25 18:11 ] [ 編集 ]
ガードでキャリア15年以上で優勝経験もある選手との経験をどう活かすのかが楽しみになりました。しかし優勝経験もない、オールスター経験もない若手で挑戦しないのが読んでて悲しくなりました。
[ 2015/07/23 15:01 ] [ 編集 ]
翻訳ありがとうございます。
今シーズンはクラークソンを好きになったシーズンでした。
来シーズンも更に成長するのを期待しています。
[ 2015/07/14 00:13 ] [ 編集 ]
ブーザーベテランのくせにカメラの前でアホ面かましてコービーにぶちギレられててワロタw
[ 2015/07/13 22:16 ] [ 編集 ]
和訳ありがとうございます。

普段、プレーヤー達がどんなふうに感じながらシーズンを送っているかなど、
こういう裏話的なものはなかなか聞けるものではないですし、面白いです。

クラークソンにとって、コービーと練習でもマッチアップしたり、
いろいろ話を聞くことができたというのはすごく大きいでしょうね。
コービーがケガをするまで、シーズンの約半分までしかマッチアップはできなかったと思いますが、
コービーは私服でベンチにいる時もクラークソンにアドバイスをよくしていましたね。

そのような経験や、クラークソン自身の頑張りもあって良いルーキーシーズンを送れたと思いますし(チームとしてはダメでしたが)、今後も楽しみですね。

少し気になったのが、“負けているのに内部での衝突がなかった”ということです。
これはクラークソンの責任ではないですが、ベテランたちは『ここが良くなかった』など、
選手同士でヒートアップするほど議論することはなかったのかな?と思いました。

一回試合に勝っただけでヤングやヒルやブーザーがカメラの前ではしゃいでいたこともありましたし、単に仲良しなだけだったのかな・・・と思ってしまいました。
やはりコービーのように締める人がいないとダメだなと思ってしまいますね。
[ 2015/07/13 14:44 ] [ 編集 ]
たしか良い方のハイライトにも彼は結構出てたと思うんですが、そっちは目もくれず、失敗したことだけを頭に残しているんですかね(笑)。偉い。

スキルで翻弄するラッセル、スピードで切り裂くクラークソン。互いに切磋琢磨して、ステップアップしてくれると信じています。
[ 2015/07/13 14:43 ] [ 編集 ]
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