ジェリー・バス死去続報

レイカーズを中心にNBAの話題をロサンゼルスから。


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ジェリー・バス死去続報

本日、バス家のスポークスマンが記者会見を行い、今後のレイカーズ経営につていて、説明しました。

ジェリー・バス博士は、レイカーズの筆頭オーナーとして、球団の66%を所有しています。球団所有権は、6人の子供達、ジョニー、ジム、ジニー、ジャイニー、ジョーイ、ジェシーの信託財産となり、分割して売却することが、出来なくなっています。全体を売却する場合は、6人の過半数、4人以上の投票が必要になります。

ステイプルズセンターを所有している会社AEGの会長は、レイカーズの27%を所有していますが、バス家が球団の所有権を売却することに対して、拒否権を保有しています。つまり、6人の内過半数が、売却に賛成しても、AEG会長の許可がなければ、売却できません。他の少数オーナーは、実業家のパトリック・スンシオン(4%)、エド・ロスキ(3%)です。

球団経営は、これまで通り、娘ジニーが球団全体の経営、息子ジムがバスケットボール部門の責任者、息子ジョーイがDリーグのディフェンダースの責任者となります。オーナーとして球団を代表するのは、これまで副代表だった、ジニーになります。その他の3人の子供達は、球団職員としてタイトルがありますが、経営には関わっていません。法的には、6人の子供達が、平等にオーナーになっていますが、ジニーが、球団全体の経営を任されている上、オーナーとして球団を代表するので、一番権限が強いと見られています。

バス博士は、過去18ヶ月間、入退院を繰り返していました。マジック・ジョンソンが、最後に病院に見舞いに訪れたのが、2ヶ月前だそうです。ロサンゼルスのメディアは、バス博士が、入退院を繰り返していたことも、今回の入院についても、知っていたのですが、バス家のプライバシーを尊重して、暗黙の了解の上、報道しませんでした。先週、ゴシップサイトが報道したことで、一般のメディアも報道しました。

癌との闘病でしたが、直接の死因は、腎不全です。突然容態が悪化したのではなく、少し前から、終わりが近いことが分かっていたそうです。入院を最初に報道したゴシップサイトは、「終わりが近い」と報道していましたが、他の一般メディアも、それが分かっていたのですが、敢えてそう報道しないで、ジムの「元気にしている」という声明を、報道していました。

バス博士は、1933年1月27日に、ユタ州ソルトレイクシティーで生まれ、ワイオミングで育ちました。両親の離婚後、母親に育てられ、貧しい子供時代を経験しました。

ワイオミング大学から奨学金を受け、2年半で科学修士号を取得し卒業しました。その後、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学の大学院に進み、物理化学で学士号と博士号を取得しています。卒業後は、化学者として、炭鉱の安全対策や、宇宙工学の仕事に就きました。

その後、母校の南カリフォルニア大学で、教員になりましたが、安定した収入を確保して、教職を続けられる様にと、ウエスト・ロサンゼルスのアパートに1000ドルの投資をしました。それが成功し、教員をやめ、不動産業に転向しました。

1979年に、レイカーズ、NHLのキングス、両チームのホームアリーナだったフォーラムと、牧場を、ジェック・ケント・クックから、当時のスポーツ界では史上最高額となる6750万ドルで購入しました。バス博士によると、キングスが900万ドル、レイカーズは600万ドルと、レイカーズの方が低価格でした。

現在アメリカでは、NHLよりNBAの方が、人気がありますが、その当時のNBAは、派手なオフェンスの個人技を見せるだけのリーグになっていて、人気は下降線を辿る一方でした。NBAファイナルは、生中継されず、録画で夜中に放送されていました。1980年、対フィラデルフィアのファイナルのゲームのビデオを見ると、時々一番下に、「Recorded earlier」(事前録画)と文字が出てきます。

バス博士は、フォーラム購入後、グレイと・ウェスタン銀行と、スポンサー契約を結び、資金の提供の代わりに、アリーナ名を、グレイト・ウェスタン・フォーラムと、改名しました。現在では、NBAのアリーナは、ステイプルズ・センター、トヨタ・センター、アムウェイ・センター等、企業の名前がついているものが殆どです。名前が付いている企業が、アリーナを所有しているのではなく、アリーナを所有している会社が、命名権を一定期間売っています。最近では、NFL、MLBでも、これは珍しくないですが、1979年当時には、行われていませんでした。尚、1999年に、レイカーズのホームアリーナが、現在のステイプルズセンターに移った際に、バス博士は、フォーラムを売却しています。

今ではどのアリーナでも当たり前になった、コートサイドシートも、バス博士の発案です。当時友人に、「フロアーにシートを作って、チケットを$200で発売したい。」と相談を持ちかけたら、「$200も払って、バスケットボールを見に来る人はいない。」と言われたそうです。事実、当時三流スポーツだったNBAのゲームを、$200も支払って見に来る人はいませんでしてた。そこで、コートサイドシートのシーズンチケットを、ハリウッドのエージェントに、無料で配りました。それから、映画スターが、レイカーズのゲームに、観戦にやってくる様になりました。ジャック・ニコルソンや、ダイアン・キャノンは、その当時からのファンです。ちなみに、キャノンは、前夫と離婚する際の財産分与で、前夫に対して、「家は上げるけれど、レイカーズのチケットは私の物。」と、交渉したそうです。

映画スターが、レイカーズ観戦をしている写真が、タブロイドに載ったり、テレビに映ったりすることで、ロサンゼルスの富裕層が、「映画スターと並んで観戦したい。」という理由から、コートサイドシートのシーズンチケットを、購入する様になりました。地元企業も、顧客接待のため、「映画スターと並んで観戦」できる、レイカーズのシーズンチケットの購入を始めました。この当時に、シーズンチケットを購入した、殆どの個人や企業は、レイカーズ観戦が目的ではなく、映画スターと並んで観戦が目的でした。

やはり、今では、どの球団でも当たり前になった、ダンスチームと呼ばれるチアリーダーの採用も、バス博士のアイディアでした。レイカーズが最初に、ダンスチームのレイカーガールズを採用した際には、リーグから廃止するように求められましたが、それを無視して、タイムアウト中や、コーターの間のパフォーマンスを続けました。

ホームゲームの地元でのテレビ中継も、バス博士が先駆けです。アメリカのフランチャイズ・スポーツでは、現在でも、チケットが完売しないと、地元では、ゲームをテレビ中継しない球団が多いです。当時は、チケットの販売に関わらず、地元でホームゲームを中継しないのが、常識でした。

ところが、バス博士は、ファン層を広げるために、テレビ中継が必要と考え、自身でテレビ局を設立して、レイカーズのホームゲームを、地元ロサンゼルス地区で、放送しました。開始当時は、スポーツメディアから、「チケットが売れなくなる。」、「新米オーナーだから分からない」と批判を受けました。

大方の専門家の予想とは反対に、テレビ中継によって、ファン層が広がり、地域的にも、フォーラムに観戦に来ることができない、遠方のファンも増えました。又、NBAのファン層は、当時は、白人が中心で、今でも白人と黒人が中心です。ラテン系は、身長が低いので、NBAプレーヤーが少なく、ラテン系住民は、NBAよりも、同じラテン系プレーヤーが多い、野球ファンが多いです。ところがテレビ中継が始まったことによって、ロサンゼルスのメキシコ系を中心にした、ラテン系住民に、ファンが増えました。今では、ロサンゼルスのメキシコ系住民の多い地区では、ドジャースの帽子やTシャツより、レイカーズのTシャツやジャージーが目立ちます。

その後バス博士は、このテレビ局を、映画会社20世紀フォックスの関連会社のテレビ会社に売却し、そのテレビ局が、昨シーズンまで、レイカーズのホームゲームを中継していました。今でも、クリッパーズの全ゲームを中継しています。

一連の経営努力と、チーム購入後のドラフトで、マジック・ジョンソンを指名し、ショータイム時代と呼ばれる、エンターテイメント性に優れたチームを造ったことで、レイカーズの人気が高まり、それがNBA全体の人気に繋がりました。レギュラーシーズンのゲームが、全国中継される様になると、殆どが、レイカーズ戦でした。レイカーファンが、アメリカ全土にいて、ロードゲームでも、レイカーズに対する声援が多いのは、当時からファンが多いからです。

レイカーズは、バス博士がオーナーになって以来、NBAファイナルに16回進出、10回優勝しています。「一度優勝すると中毒になる。」と、利益を上げることよりも、勝つことに焦点を当てた球団経営をし、総サラリー額は、常にトップクラス、今シーズンも、1億ドルを越え、リーグ最高額です。アメリカの、あらゆるフランチャイズスポーツで、史上最高のオーナーと讃えられ、2010年には、バスケットボール殿堂入りを果たしています。

ポーカー・プレーヤーとしても知られ、1991年ワールド・シリーズ・ポーカーでは3位、2003年ワールド・ポーカー・ツアーでは2位になっています。

ウエスト・ハリウッドの人気レストラン、ダン・タナズの常連で、お気に入りの料理、シュリンプ・スキャンピは、ジェリー・バスと名づけられています。



一代で財を築いた人は、スポットライトを浴びるのが好きな人が多いですが、バス博士は、逆に避けて通りました。自宅は、豪邸が並び建つ高級住宅地ではなく、空港のすぐ北の中の中の地域、プラヤ・デル・レイでした。

ロサンゼルスにとって、大きな損失です。今日のローカルテレビのニュースでは、トップニュースでした。ステイプルズセンターは、反旗を掲げています。

葬儀の日にちは、まだ決まっていません。安らかにお休み下さい。

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2013/02/19 16:18  Lakers | コメント(11)
アレさん、KB24さん、AWさん、こんにちは。
期限を過ぎたので、今更返信する意味がないですが、トレードについてのコメントがあったのを、すっかり忘れていました。この前の返信は、短いのですが、昨日はバタバタしていて、返信を書き始めてから終わるまで、2時間くらいかかったので、書き終わる頃には、すっかり忘れていました。すみませんでした。
[ 2013/02/22 08:19 ] [ 編集 ]
ハワードのトレードですが、あり得ないと思います。

レイカーズはハワードをフランチャイズプレーヤーとしてずっといさせるようですしー。

銅像たてるってまでいってるんでそう簡単には離さないんじゃないですか?
[ 2013/02/21 15:50 ] [ 編集 ]
コメントを下さった皆様、こんにちは。
コメントありがとうございます。

LAXさん、ビデオありがとうございます。

自伝や伝記は、今の所ないと思います。Laker Girlsは、2009-2010シーズン中のエピソードを中心に、ジニーが書いたものだと思います。2010年の11月頃に出版されたと思います。値下げされたら買おうと思っていて忘れていました。
[ 2013/02/21 08:50 ] [ 編集 ]
私の記憶違いでなければ、少し前も観戦に訪れていたと思うので驚いています。

NBA人気の礎を築いた方だということが、Mayさんの記事で改めて理解できました。私達が愛するレイカーズ、あるいはNBAの発展に尽力してくれたことに感謝したいです。

ご冥福をお祈り申し上げます。
[ 2013/02/20 21:58 ] [ 編集 ]
ご冥福をお祈りします

トレードの情報ないですか?
ロンドとハワードぐらいしかないですかね?

メタとブレイクとナッシュどーにかなりませんかね?
[ 2013/02/20 16:47 ] [ 編集 ]
凄い方だったんですね。

それとコービーがドワイトのトレード容認したとか?噂ですが。
[ 2013/02/20 07:25 ] [ 編集 ]
バス氏の自伝やについての本など
Mayさん、バス氏の自伝や関連する本などは出版されているのでしょうか?アマゾンで調べたら娘さんがかいたlaker girlという本が一番近いような気がしましたが、彼個人について書かれた本は見つけられませんでした。もしご存じでしたら教えていただけませんか。彼についてもっと知りたいと思いました。お時間のあるときでもちろん結構です。
よろしくお願いします。
[ 2013/02/19 22:59 ] [ 編集 ]
更新ありがとうございます。
Mayさん、詳細な更新ありがとうございます。最近仕事で忙殺されていて、試合やオールスターはおろか、なかなかこのサイトもゆっくりみれませんでした。今日は移動中に久しぶりに読めなかった更新や皆さんのコメントを読もうと立ち寄らせてもらいました。目に飛び込んできたのはバス氏が亡くなったとの速報でした。。。
正直今までメディアに登場する姿をみて、めちゃ頭のよさそうな奥ゆかしいおじさんだな~くらいにしか思っておらず、彼の数々の功績をMayさんの投稿やウェブサイトで初めて知りました。恥ずかしい限りです。
アメリカや地元ロサンゼルスでどの程度の規模や内容でこのニュースが報道されているかはよくわかりませんが、ネットで記事を読む限り、バス氏がNBAだけでなくプロスポーツ界に与えた影響は計り知れないのだなと思いました。また、その成功や影響だけでなく、多くの人々から愛されてきたのかが伝わりました。情熱、インテリジェンス、温かい人間性にあふれた方だったのですね。

最近は癌の闘病で入退院を繰り返されていたとのこと、長い苦しみから解放されたことだけが救いです。安らかにお休みください。

また、Mayさんの投稿から、Mayさんがいかにレイカーズとバス氏を愛しているかが伝わってきました。そんな悲しみのなかリアルタイムで情報をくださってとてもありがたいです。レイカーズだけでなく、今後もこのサイトをずっと応援していきたいと思っています。
[ 2013/02/19 22:50 ] [ 編集 ]
今日、たくさんの人々からの人気を得ている、私達の愛するレイカーズも、更にたくさんの方々が愛するNBAも、バス氏の先進的な経営手腕による改革あってのものです。

正しく、ドクターあってのNBAといっても決して過言ではありません。
その多大なる偉業に、そしてこれだけの魅力を私達にくれた氏に感謝を。

我々も、氏が残してくれた、このレイカーズという素晴らしい遺産を、これからもずっと応援していきます。


R.I.P Dr. Buss
[ 2013/02/19 19:08 ] [ 編集 ]
Mayさん、Dr.Bussの功績がすばらしく表れた投稿をありがとうございます。
内容から、MayさんのDr.Bussへの敬意が伝わり、涙ぐみました。

NBAが動画をアップしてましたので共有します。
決して飾ることは無かったけれど、勝利を祝福する笑顔が印象的です。

"Remembering Jerry Buss"
http://www.youtube.com/watch?v=HSz73GM6IQA
[ 2013/02/19 17:15 ] [ 編集 ]
Mayさん、更新ありがとうございます。

Mayさんの記事やLAXさんのコメントで、レイカーズという1つのチームだけでなく、ロサンゼルス全体、メジャースポーツ界にとってもとても重要な人物だったんだと分かりました。

終わりが近いという状況で地元メディアがそれを知っていながらも事実を隠し、報道するという所に、バス博士がいかに愛されていたかを感じる事が出来ました。

ポーカーの選手であったり派手な事が好きであっても、スポットライトを浴びたがる性格では無かったんですね。

今より前にこういった事にも興味をもてていたら、もっと根本的な部分的からもレイカーズというチームを好きになれていたのかなと思います。

私からも、、
安らかにお休み下さい。

[ 2013/02/19 17:12 ] [ 編集 ]
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